STRANGER

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
知らない土地への旅 

列車の中に響く 

御国言葉に耳をすます 



珍しい鳥の囀りみたいな響きが 

耳に心地よい 






知らない駅に降り立ち 

街を歩いてみる 




街の風景は 

さして変わらないのだけど 


聞こえて来る言葉が 

(異国)を感じさせ 

郷愁が溢れる 






黙っていれば 

その土地の人間だと思われるのかな・・・と 


まるでスパイになったかのように 

辺りに目を配る・・・ 







中学生と思われるカップルに 

カラオケボックスどこですか?)・・・と 


土地の言葉で 

道を訊かれた 






してやったり! 







なんだか 

とてもうれしくなってしまった 







その反面・・・ 


自分は(よそ者)だと 

改めて認識して少し淋しくなる 











たんぽぽの種みたいに 

風に吹かれて 

飛ばされて 


辿りついた土地で 

ゼロから始める・・・ 

そんな空想を 

よくしてしまう