2017-11-11から1日間の記事一覧

母子  LOVE UNLIMITED、LOVE SUPREME

John Coltrane - A Love Supreme [Full Album] (1965) 小学生のとき同じクラスにM君という子がいた。M君は家が貧しく風呂にもあまり入っていないようだった。髪の毛はフケだらけで先生が見かねて学校の流しで洗ってあげたら髪の毛の中にガムが絡みついていた…

吊革

Eva Cassidy - Time After Time 私は『同窓会』という物にあまり縁がないようである。つまるところ学生時代全期間を通してクラスメートの中に『同窓会』を自分から企画して開こうというような奇特な人物がいなかったのである。『同窓会』らしき物は小学校を…

川崎裏街エレジー

Harry Nilsson - Everybody's Talkin' (1969) 前の会社の上司が説教をするときによく、「仕事の内容ではなくて金が稼ぎたいだけなら川崎に行って客引きでもやった方が余程いいぞ」と言っていたものである。川崎にはたくさんの客引きがいる、ソープ・ランド、…

SOMEWHERE OVER THE RAINBOW

Big Jay McNeely - Live in LA 1983 「カンサス・シティー!」私にとってこの土地は知らず知らずのうちに深い「縁」ができてしまったようである、まだ行ったことも観たこともないのであるが・・・・。 最初にこの土地の名を知ったのは「オズの魔法使い」であ…

欅(けやき)の樹は残った

Adrienne Young Sings Brokedown Palace 街中を歩いていて立派な樹を見かけると見入ってしまう。それは歴史探訪の端緒となるからである。川崎の街は空襲でほぼ焼失してしまい戦後は空き地という空き地に建物が建てられていった。そして海は埋め立てられてし…

続 奴の寂しい背中

This boy | The Beatles | lyrics CC 前回は「奴の寂しい背中」と題しながらも、彼の母上について書いてしまった、あまりにも魅力的な母上ゆえにいたしかたなかった。今回は問題の『奴』について書いてみたいと思う。 奴の背中の「寂しさ」に私がいつ頃気づ…

奴の寂しい背中

J J CALE.... city girls ( 1982 ) 当然のことながら自分の背中を自分で見ることはできない。鏡で見たとしてもそれは自然な背中ではなく構えた背中である。人の背中は無言のうちに実に多くの事を語っているように思える。小学生から中学生にかけてよく遊んだ…

RAINY MONDAY あの日 躍った赤い傘

Carpenters - Rainy Days And Mondays 歌の世界では『月曜日』と『雨』の取り合わせは多いようである。ブルースの『Stormy Monday』、カーペンターズの『Rainydays and Monday』・・・etc、探せばもっと出て来るであろう。恐らく『月曜日』と『雨』の憂鬱さ…

再会

Tom Waits - Martha (Rare Live Performance - Denver, CO 1974) 最近押し入れの中から引っ張り出しておいた「O・ヘンリ短編集」(新潮文庫全3冊)を昨夜の雨の音をBGMにして読んでみた。貧乏暮らしの夫婦がお互いのクリスマス・プレゼントを買うために女房…

Bill Evans Trio- We will meet again (for Harry) 坂口安吾は競輪の勝敗についてクレームをつけてから身辺が危なくなった。さらにクスリ等によって精神的にもあぶなくなり友人の壇一雄の家に一時期身をよせていたそうだ。(壇一雄・・・タレントの壇ふみさ…

藤棚のある家

Neil Young - On The Way Home & Tell Me Why 幼児用自転車の補助輪をはずして走れるようになったばかりの頃だと思う。行動範囲が格段に広がり隣の町まで足を伸ばしたりした。見知らぬ道に迷い込み半ベソをかき始めたときに声をかけられた。それは藤棚のある…